「ゲーム心理学」知見保管庫

「ゲーム心理学」の参考文献等を投稿します。

3:マニュアル

{187}Sweller 2005

ワーキングメモリに関する概論。 Geary(2007; 2008; 2012)に則り知識を分類。言語能力や顔の識別や一般的な問題解決能力など進化論的な考え方において生存のために必須とタグづけられる知識を一次知識、学術的な知識やその他教養などその習得に社会的・文化…

{186}Anderias Henukh, et al. 2020

Google classroomを用いたマルチメディアラーニングの感想。 Google classroomができることを論文より抽出。オンライン授業による対話、文章・エクセル・パワーポイント・PDF・シミュレーションソフト・ビデオファイルなどが共有可能、Googleアカウントがあ…

{185}M Saidun Anwar, et al. 2019

iSpring Presenterを利用した数学マルチメディア学習教材を開発したもの。 研究手法にはADDIEモデル (Analysis of Design Development Implementation and Evaluation) (Sugiyono, 2015)を用いた。問題を分析し、教材を設計、開発し、実装、その時々で評価を…

{184}Frandrio and Hasan 2020

よりよいマルチメディア教材を開発するためのステップについて実施したもの。 手続き。教材開発は定義・設計・開発・普及の4段階で行われる。 定義の段階では、シラバス分析・材料分析・学生分析を含む。シラバスを分析し、まず問題点を露呈させる。教師が用…

{183}Koć-Januchta, et al. 2019

視覚条件×言語条件の効力について実験したもの。 学生197名(女性74.1% 平均21.6歳)対象。成績について性差は見られなかった。すべての参加者が自発的に参加し、金銭報酬を受け取った。アニメーション/静止画×ナレーション/説明文の4条件比較。10分教材に2回…

{182}Krieglstein, et al. 2022

認知負荷理論を理論的背景にした4つの主観的認知負荷測定に対してメタ分析を行ったもの。 Eysink et al. (2009)、Klepsch et al. (2017)、Leppink et al. (2013; 2014)の4つを対象。この4つの指標のうちいづれかを用いた研究が対象となった。実験研究・マル…

{181}Anmarkrud et al. (2019)

認知負荷理論に対する批評とレビュー。 認知負荷理論は、特にワーキングメモリと認知負荷の測定方法に関して批評の的となってきた。このレビューは、そうした懸念がいまだに健在であることを実証している。 レビュー対象の大半はワーキングメモリの測定を含…

{180}Mayer and Fiore 2014

コヒーレンス・シグナリング・冗長性・空間的連続性・時間的連続性の原則についてのレビュー。 外的過負荷。本質的認知負荷と外的認知負荷が学習者の認知能力を超えた際に生じる、意味のある学習が阻害されている状態。上記5つは、それぞれ過負荷が生じうる…

{179}Mayer 2014

マルチメディアラーニングに関する概論。 Mayer and Morero (2003)は、意味のある学習をその教材に対する深い理解として定義している。深い理解をする、つまり充分に言語化することで教材の重要な側面を抽出し、既知と結び付け、知識として統合できる。マル…

{178}Heo and Toomey 2020

マルチメディアラーニングの効力の性差に関して実験したもの。 ワーキングメモリ(KInshuk 2015)。 空間把握能力がマルチメディア学習において優位に立てる能力であることは周知Hegarty, M., Narayanan, N. H., & Freitas, P. (2002).、また空間把握能力が男…

{177}Makransky and Mayer. 2022

ヘッドマウントディスプレイHMDを用いた学習+αが2Dビデオ教材よりも効果的かどうかを検証したもの。 学生102名(M=14.14 男性39名)対象、ヨーロッパの異なる4つの地域の公立学校所属。49名がHMD群に振り分けられた。 測定機器。人口統計学的情報を集計する事…

{176}Fiorella and Mayer. 2014

教えることの利点を認知心理学から問うた実験。 実験1。米国西部の大学の心理学徒95名(平均19.1歳 男性41名)を対象。教示/テスト×普通/強化の4群間を比較。ドップラー効果を題材とし、質問に答えられるように備える群と、3分程度の講義ができるように備える…

{175}Jingwei Li et al. 2019

マルチメディアラーニングの研究傾向と大局の変動についてレビューしたもの。 手続きは以上。1996~2016年のうちに、英語で発表された、マルチメディア学習を題材とする、SCIEおよびSSCIのソースタイプにある論文が対象となる。411件が対象となった。 分析は…

{174}Duygu, et al. 2019

マルチメディアラーニング研究における認知負荷に関する文献のレビュー。 内的認知負荷・外的認知負荷・一般認知負荷(germane cognitive load)の3つ。それぞれ、学習課題の複雑さと要素の相互作用を処理、妨害刺激に対する処理、残された理解のためのメモリ…

{171}Abhishek Dutta and Andrew Zisserman. (2019)

VGG Image Annotator(VIA)の概論。 ひとことで言えば、ブラウザ上で稼働する画像・音声の要素抽出(アノテーション)ツールである。 HTML・Javascript・CSSのみを使用しており、特段セットアップも必要なく、400KBの要領で、サクサク動作、オフライン稼働…

{170}Hegarty, M., Narayanan, N. H., & Freitas, P. (2002).

マルチメディア理論等に則り、アニメーション教材がテキスト教材の次に優位になる教材たりうるかを検証したもの。 なお、題材はすべてタンク式トイレの構造解説である。 一番最初の仮説で提示したのは構成主義に則った7段階のアニメーション教材。1:各部パー…

{168}ナカムラ マサアキ. (2001)

技術受容モデルTAMの概要とその問題点。 TAMはコンピュータの利用糸を説明するために作られた人間の行動意図モデルのこと。目標は「幅広いエンドユーザコンピューティング技術とユーザ層に対して、コンピュータ需要の決定的要因を説明すること、また簡便で理…

{167}Mayer, R. E., & Moreno, R. (2003).

マルチメディア理論、概論。 前提として3つの仮説を置く。人間の情報処理システムは聴覚情報・言語情報を処理するチャンネルと視覚情報・絵画情報(そして言語情報)を処理するチャンネルがあること。各チャンネルには容量限界があること。情報を理解するため…