「ゲーム心理学」知見保管庫

「ゲーム心理学」の参考文献等を投稿します。

攻撃性

{153}Ferguson, C. J., Rueda, S. M., Cruz, A. M., Ferguson, D. E., Fritz, S., & Smith, S. M. (2008).

暴力的描写による暴露が攻撃性を引き起こすのかをきちんと確かめた実験と調査。 人間は暴力的描写に耐性がなく暴露すればみんな攻撃性が誘発されるGAMモデルvsもともと攻撃性が誘発しやすい土台があって暴力的描写とかそんなん関係なく暴力的な人はそうなだ…

{118}Przybylski, A. K., et al. (2014)

ゲームプレイによる短期的攻撃性の発現と心理的欲求の関係について実験・調査したもの。 「はいクソー。二度とやらんわこんなクソゲー」を真面目に取り扱った研究。正確に言えば、今まで暴力的描写により起こされていたとする攻撃性を、ゲームプレイによる欲…

{106}Przybylski, A. K., Ryan, R. M., & Rigby, C. S. (2009).

暴力的描写が短期的な楽しさに関わっているかを検証したもの。 ESRBレーティングを参照に暴力的描写をランク付け。自分の好きなゲームとそれに対する体験を質問票で答えてもらったStudy 1。暴力的なゲームを遊んだ時の楽しさとか攻撃性とかを計測したStudy 2…

{96}Daniel Johnson and John Gardner. (2010)

ゲームジャンルの選好・心理的欲求(PENS)・性格特性(big five)の関係を調査したもの。 235名(男性82%,平均22歳)対象、71%がビデオゲーム学科所属の学生。オンライン調査。サンプリングは雪だるま式。現在の好きなゲーム(シューティング・スポーツシミュレ…

{74}Przybylski, A. K., Rigby, C. S., & Ryan, R. M. (2010)

ゲームがなぜ人々を魅了しているかをSDTの観点から説明する試み、をレビューしたもの。 結論として、SDTが定義する心理的欲求の充足は、ゲームの楽しさの強固な要因である。 ゲームの楽しさのより一般的な部分、例えば直観的な操作や選択の余地などはプレイ…

{70}Adachi, P. J. C., & Willoughby, T. (2011)

今までの研究でビデオゲームの暴力的描写で喚起されてきたとされる短期的な攻撃性は、同じく競争的要素によって喚起された可能性がある。競争・行動ペース・難易度を統制し暴力的描写のみ差分を設けた2条件比較の際、ホットソースパラダイムのスコアに有意な…

{68}Paul J.C. Adachi, and Teena Willoughby. (2011)

暴力的なゲームと攻撃性の相関をうたう実験に対する2つの批判。 1つ目。暴力以外の攻撃性に関連する交絡変数の統制がなされていない。GAM(Anderson and Bushman 2002)に則れば、攻撃性の表出は生理的覚醒やフラストレーションを介しているという。であれば、…