{136}Juan C. Burguillo, (2010)
競争に基づく学習による生徒の学習パフォーマンスの向上について実験したもの。
大学の電気通信工学部学部生が通学するプログラミング授業にて過去10年間実施、うち競争に基づく学習は5年間適応される。学生を2人組のグループに分け、コース終了まで継続し、得た点数を共有する。毎週、達成が推奨されるタスクが提供される。ゲーム理論の囚人のジレンマに則った競争原理を採用。最終的に大会を開催、順位が決定する。
学習結果は大会における学生の得点とは無関係、あるグループの最終成績を向上させるだけで、他のグループには悪影響を及ぼさない。大会はグループ間競争であり、グループ内は協調が求められる。中間大会はなく、すべての学生グループが同じ可能性を以て大会に挑むことができる。
結果。定量的・定性的意見を合わせると、友好的な大会をプレイする際に意欲が高まることが示唆された。
この学習アプローチが採用された5年間はそうでない5年間より受講者の割合が高く、また学習アプローチ期間(8.6点/10点)はそうでない期間(7.8点)よりも平均点向上の傾向が見られた。
注意点。採用するとき、グループ内での協調が良い結果を残すことを強調する。トーナメントは最後に行う、成績不良者の離脱を避けるため。大会審査基準・授業内容・その他授業要素の一貫性の確保。
But probably, the best feedback obtained is the feeling of the students along the courses where CnBL has been applied, which can be shown only partially by the surveys.
「しかし、おそらく、得られた最良のフィードバックは、CnBLが適用されたコースに沿った学生の感覚であり、それは調査によって部分的にしか示すことができない。」
下線部、全然理解できてないので注意。学習アプローチと意欲の相関を測るものかと思いきや、学習アプローチがいかに有効かの記述に大部分を割いていた。
参考文献
Juan C. Burguillo, Using game theory and Competition-based Learning to stimulate student motivation and performance, Computers & Education, Volume 55, Issue 2, 2010, Pages 566-575, ISSN 0360-1315, https://doi.org/10.1016/j.compedu.2010.02.018.