「ゲーム心理学」知見保管庫

「ゲーム心理学」の参考文献等を投稿します。

{48} 島 義弘,馬 暁玲,稲垣 勉 (2020)

大学生を対象に調査したところ、授業選択の自由度が大きい科目では内的調整の傾向が、授業選択の自由度が低い科目では外的調整の傾向が見られた。年齢を調整しても差は有意であった。

認知評価理論で語られるような自律性の充足が授業における動機付けの傾向に関与していることを示唆。今回の調査結果の限り、出席を強い、課題提出を義務付ける授業体制は望ましくないといえる。

今回対象となったのは心理学系の科目であり、今後他の科目でも同様の調査を行うべきである。

方法。鹿児島大学の学生524名(男性281名)を分析対象。質問紙調査。独立変数は自由選択科目、選択必修科目、必修科目を設定。岡山・中谷(2008)の大学生用学習動機付け尺度を使用。

 

 

参考文献

島 義弘,馬 暁玲,稲垣 勉 (2020) 自己決定理論から見た大学生の授業に対する動機づけ : 授業の選択可能性による差異の検討 鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 71巻 pp 139 - 146