「ゲーム心理学」知見保管庫

「ゲーム心理学」の参考文献等を投稿します。

{75}Sebastian Deterding. (2011)

SDTに基づいた、ビデオゲームプレイの動機付けモデルの提供。

 

ゲームプレイの動機は内発的動機付けで、特に自律性充足が主軸となる。CETに則り、ゲームプレイの文脈(環境)は動機付けに顕著な側面をもたらす。ゆえに、ゲームプレイにより起こる動機付け、喉から手が出るほど欲しい内発的動機づけは、例えゲームに用いられている要素をそのまま引用したとしても、教育現場などの従来のゲームプレイ環境と異なる統制的な文脈に置かれた場合、その効力は充分には発揮できない{67}{73}

→同内容は{74}にてまとめられている。

能力と環境が、それぞれ動機付けの先行要因(motivation affordances)を作る。能力的要因は環境により揺さぶられる。2つの先行要因は動機と、それに伴う表出に繋がる。(こうした動機付けのサイクルは水平ではなく、随時更新される)

状況的動機付けアフォーダンス(Situated motivational affordances)。ある状況における人工物の特徴と自身の能力の関係によってもたらされる、動機をもたらす先行要因。状況と、状況に置かれた人工物の状態からなる。ゲームにおける「不自然な配置」がこれにあたり、おかれた状況次第で動機付けに繋がる。

 

 

参考文献

Sebastian Deterding. Situated motivational affordances of game elements : A conceptual model. CHI Gamification Workshop 2011