「ゲーム心理学」知見保管庫

「ゲーム心理学」の参考文献等を投稿します。

{69}Maier, S. F., & Seligman, M. E. (1976)

学習性無力感に関する実験結果のレビュー。

学習性無力感とは生物一般にみられる現象で、自分ではどうしようもない刺激にさらされ続けると発生する無力感のこと。刺激の強度や頻度に関係なく、回避不能という事実が発生に関係する。無力感は刺激回避のための反応を鈍らせ、強いストレスを認知する。また、無力感は攻撃的な反応の開始も遅れるらしい。

また、努力成果は偶然にもたらされるものであり自分では制御できないという信念と、努力成果は自分で制御できるという信念を比較した時、前者のほうが無力感を獲得しやすい。「なにをやっても無駄」という思考にいきつきやすいからか。この辺りのお話はSDTの因果性志向理論でも展開されている。これに則れば、こうした信念は過去の無力感の経験により築かれる。

 

失敗した。読みがスムーズじゃなく、理解も浅かった。理論の最初期のほうの論文じゃなくて、無力感と自律性に関する最新の研究を読めばよかった。

→シンプルに読む時間を制限しすぎたと思われる。現在の論文読み制限時間は65分。現在の読破想定時間はPDF10枚論文(基礎研究)が40分。今回は40枚以上のレビュー論文。もっと時間を設けるべきだった。基礎研究は今のままで、長めの時は65*2分で対応する。

→読むための基礎知識が足りなかった? ストレスの件で恐らくホルモン分泌の話が出たが、ついていけず。

→半世紀前の論文と今の論文とで、文章のタッチが違う気がする。バックグラウンドの差なのか、或いは私自身のバイアスなのか。

 

 

参考文献

Maier, S. F., & Seligman, M. E. (1976). Learned helplessness: Theory and evidence. Journal of Experimental Psychology: General, 105(1), 3–46.